BELLA AWARDS 2025 Japan Winner を決定しました
BELLA AWARDS 2025とは
アジアスモールビジネス連盟(ASBF)は、アジアの中小企業の持続可能な成長を支援し、アジアを世界へと発信する国際組織です。BELLA AWARDSは、持続可能性(人、地球、繁栄)を基盤に、農業産業において卓越した業績をあげた女性アグリプレナーを称えるために、ASBFが授与する賞です。作物・家畜生産、水産養殖、酪農、漁業、家禽飼育、林業など、農業分野において持続可能な実践を推進し、重要な貢献を果たしてきた女性起業家の方々を表彰します。
初回である2025年は、応募を受け付けていた5部門中2部門(アグリ・フードテック ウーマンプレナー賞、GRIP賞)において「部門最優秀賞」が決定いたしました。うち「アグリ・フードテック ウーマンプレナー賞」を受賞されました平尾有希氏が日本代表となる「Japan Winner」となりました。たくさんのご応募ありがとうございました。
5月15日に中国 西安で開かれる世界大会にて、Japan Winnerを含む各国の代表からAwardsチャンピオンが決定いたします。
賞や部門についての詳しい説明はこちらの募集要項をご確認ください。
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アグリ・フードテック ウーマンプレナー賞 部門最優秀賞(Japan Winner)
株式会社ふく成 取締役 平尾有希(ひらお・あき)氏
<ビジネス概要>
熊本県発の水産養殖ベンチャー。養殖とらふぐ・真鯛の生産から加工・販売まで自社で一貫管理し、独自技術(「Firesh®(フィレッシュ)」)とデジタルマーケティングを活用して水産業の革新を目指しています。創業60年の養殖ノウハウを受け継ぎながら、「サスティナブルな水産業を構築し、こどもたちの未来に食をつなぐ」ことをミッションとして、地域経済や社会課題の解決にも貢献しています。
<評価点>
●個人の経歴と事業の歩み
病気の克服や育児との両立といった困難を乗り越え、経験のない分野から農業・水産業に挑戦。後継としての責任を果たしながら、事業を着実に発展させてこられた点が印象的でした。
●革新性
一次産業にデジタルマーケティングやPR戦略を積極的に導入し、業界の価値を高める革新的な取り組みを実践されている点を高く評価しました。また、独自開発の鮮度保持・加工技術「Firesh®」による賞味期限の大幅延長と旨味増加も革新性に優れています。
●持続可能性
廃棄部分の再活用や地域資源を活かした商品開発、食材提供や清掃活動など、環境面・社会面の両面で持続可能な取り組みを継続されている点を評価しました。
●地域貢献
地元の漁業者・加工業者と連携し、地域産業の活性化に貢献。また、子ども食堂などへの支援を通じて、地域福祉にも積極的に関わっておられる姿勢が伝わってきました。
●業績
「食べチョク」水産部門において2年連続全国1位という実績は、事業の質と継続的な努力を示す大きな成果と考えております。
●団体・組織活動
広報・マーケティングの専門性を活かし、地域行政や教育機関とも連携。水産業の情報発信や次世代育成にも尽力されており、業界全体への貢献が顕著です。
GRIP賞 部門最優秀賞
なかがわ野菊の里 新居希予(にい・きよ)氏
<ビジネス概要>
伝統的な作物を生産し、文化や歴史を次世代に伝え、地域や日本の伝統的な食文化の継承に貢献する為に『表現する農業』を実施。奈良時代から続く黒米「弥生紫(やよいむらさき)」や100年前に消えた幻の米「徳ばん」など希少な伝統農産物の継承・復活と生産しています。また、伝統農業体験ワークショップ(田植え・稲刈りなど)や食農教育協会の設立などを通して、食文化と教育へ貢献してきました。
<評価点>
● 個人の経歴と事業の歩み
子育てや手術といった困難を乗り越えながら、歴史ある地域の文化を継承し、新たな価値として形にされました。幻の米「徳ばん」の復活や「弥生紫」のプロデュースなど、地域の歴史と食文化を未来へつなぐ姿勢が高く評価されました。
● 革新性
伝統に軸足を置きながらも、光センサーによる色彩選別機の導入など、新技術を積極的に取り入れ、品質と効率を両立されている点が印象的でした。
● 持続可能性
農薬・化学肥料不使用の栽培を通じ、環境への配慮と持続可能な農業に真摯に取り組まれています。
● 地域貢献
食育活動、耕作放棄地の再生、地域企業や研究者との連携など、地域と深く関わる多面的な活動が評価されました。
● 業績
多数の賞を受賞されており、国・県レベルでの表彰歴が、活動の確かさと信頼を裏付けています。
● 団体・組織活動
教育機関や漁協との連携、協会の設立、教育ツールの開発など、多様な分野とつながる広がりと実行力が高く評価されました。
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